No.002 510は、エンジン始動にもコツが必要でした。

今なら考えられないけれど、昔の車はエンジンをかけるにもコツが必要でした。 冬のコールドスタートは、ツインチョークを引いて アクセルをちょいとあおり、それからイグニッションです。 なれていない友人に頼んだら、失敗してプラグがかぶったり、 最悪は何度もやるので、バッテリーがあがっちゃたこともありました。 おかげで夜中のR246(青山通り)でジャンピングコードを持って クルマ待ちです。 夜中でもすぐに車は来ますが、簡単には止まってくれません。

エンジンをかけてからもアイドリングが落ち着くまでは、 運転席にそのまま待機。 チョークも回転が安定したら戻すわけですけど、忘れたら当然かぶり気味になります。 それは、やがてオートチョークになり、そして次の進化では チョークはなくなってしまうのですね。(今ではチョークも死語になりました。)

グリル
グリルのエンブレムもヤレて貫禄十分ょう。

プラグも夏、冬でヒートレンジの違うモノを使います。SUツインキャブレターのサクションオイルも季節で粘度を変えます。ツールボックスには、スペアバルブ、ヒューズ、針金、ガムテープ等 色々入れてましたよ。 水やエンジンオイル、ファンベルトも持ってました。 今の車、自分じゃ交換できませんけど…。 でも昔の車は、なんとか自分でできちゃいました。

ブレーキも、滑りやすい道ではポンピングで、なんて教わっていたのがABS やら、トラクションシステムと連動して制御する今日のブレーキには、かえっていけないことになりますね。 ABSが登場したときから、ブレーキは 状況に応じて素直に踏むでOK 。となってしまいました。

比較的重いペダルのMBに15〜6年も乗る続けると、その感覚がしっかりと身体に染み込んでいるので、たまに娘の車を運転すると最初はおっとっと!です。 娘も1日私の車を運転し、自分の車に戻ったとき「むち打ち症になりそう」 なんて言っています。善し悪しは別として国産車のペダルは軽いですね。 でも、よくしたもので、人間はすぐにその変化に対応できちゃうすごさがありますね。右ハンドルから左ハンドル、左から右、結構すぐ順応しちゃいます。


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510_t
No.001 1971年型H510 Bluebird1800SSSが最初の車でした。
Z432のミラーと同じかも? 車は好きだけど、お金もないしそんなに入れ込めない20代のある時、知人Aさんから譲り受けたクリーム色のH510(1800SSS)セダン。本で調べるとこの車は、1970年デビュー。この年はブルーバード1600SSSが、あのサファリラリーで優勝という快挙を果たした年でもありました。1967年に登場した510も1972年には生産終了し、610に変わっていきます。直列4気筒、SOHC、1770cc、115ps/6000rpm、車重は945kgこれって、今見ても悪くないデータですね。この1800SSSが所有する私の最初の車となりました。何年だったか記憶がはっきりしませんが、逆算すると1976年前後になるのかな…。それは5万キロ程走り込んでいた1971年型で、オーバーサイズでしたが新品のミシュランが履かされていました。(後に純正サイズに戻す) 目が開いて最初に見たのが親、と、鳥の子供じゃないけれど、この後のタイヤは仕事の拘わりを除くと、何故かミシュランばっかり履いてますね。事務所の車で一度ピレリーがありましたけどそれもショップにご指名のタイヤがなくてピレリーになっただけのことです。そういえば国産は、まだ履いたことがないや。(偏ってますね。)「いつかレグノ?」仕事がらコンチネンタルはよく履きました。「昔のコンチネンタルは、コンパウンドが堅め」なんて聞きましたが(90年代僕が使っているときは、もうそんなことはなかったです)ミシュランなんかも時代がさかのぼれば同様ですよね。ヨーロッパでは日本と走行距離が違い、普通の人でも平気で年間3万キロは走っちゃうような環境ですから、そこそこ保たないと困るわけです。どれも必然的に堅めでしょうね。友人のカルマンギアも、ミシュランでしたけどトレッドはまだまだあるのにサイドウオールは、もうひびだらけ状態でしたよ。何年たっても走行距離が知れていますから、減る前にゴム自体がアウトですね。(昔はそうだったんです)タイヤは"生もの"なんだ!!
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No.005 ブルーバードH510で過ごした昔のこと
20代後半から30代前半まで私が乗っていた車は知人から中古で譲り受けた1971年のH510で5万キロほどの走行距離だったような記憶です。これを最終的には2回転半弱つまり24万キロ走り最後はパーツ取り用で処分されちゃいました。今その痕跡をとどめているのはオリジナルのステアリングホイールとスペアのSUキャブ、使うことのなかったハイカム等々です。SUツィンキャブのサクションオイルの粘度は季節で気を遣っていたし、点火プラグも夏、冬でヒートレンジを変えて使っていました。 そして工具箱にガラガラとたくさんのガラクタを積んで走ってました。 今の若い世代には死語になっているチョークも始動時のコツ当然が有りました。 冬の深夜、友人にエンジンかけておいてと頼んだところプラグがかぶっちゃった上にバッテリーも使い果たしの状態(バッテリーの寿命も来ていたのでしょうが)夜中にちょっと困りました。懐かしい昔話で今やコツがいる車なんて存在しませんね。
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No.004 H510に710のミッションを
フットレストや後付けのメーターが分かるでしょうか?ステアリングもナルディとも違うようです。 ミッションの歯車の欠けたパーツ