No.044 ゼンマイが切れたらしいSPEEDMASTER。

OMEGA SPEEDMASTER PROFESSIONAL APOLLO 20th LIMITED MODEL実はここにたどり着くまで、ちと大変でした。「Moon watch」と呼ばれるスピードマスタープロフェッショナルは手巻き。「APOLLO XI 1969」とケースのサイドに刻印されているので記念モデルであることは認識していましたが、何周年目の記念モデルなのかが記憶回路から削除されていたということです。

なので調べてみました。

雑誌IWW(International Wrist Watch) No.24やネットでチェックしたら20周年記念モデルは1989年発売で、ドイツ仕様250個アメリカ仕様2000個、各国向けにシリアルナンバー無しの4000個が生産されたようです。そうなると自分のは、シリアルナンバー無しですから4000個の中の1個なのかな・・・と。

この20周年記念モデルは、サイコロのような立方体の木製箱に収まっておりました。トップにシーホースのマークが象嵌で施されている素敵な箱です。オマケに丸い刺繍のエンブレム、宇宙服用の時計ベルトかな?が付いていました。

オメガ社は・・・。

1848年設立1894年、製品名をオメガとし1903年にオメガを社名としたようです。歴史ある時計ブランド「オメガ」。(時計は時計屋さんのブランドがいいなあ)スピードマスターと来れば、本1冊が簡単にできるほどタップリとネタがある代物です。何しろ1957年頃から発売されているのですから。

奥が深いMoon watch。

「Moon watch」もアポロ11号の10周年記念モデル、20周年記念モデル、30周年記念モデルアポロ13号25周年記念モデル、アポロ15号35周年記念モデル等々多岐に渡るのです。1969年人類史上初めて月に行った時計、オメガスピードマスター。市販品10数種の中からテストし、NASAが宇宙で使える時計は、スピードマスターと結論づけたのでした。そういえば確かNIKONのカメラも宇宙に行っていますね。ロマンがあっていいなあ。これは大変分かりやすいウンチクです。自分のしている時計は、宇宙にも行けちゃうんだ なんて。

ついに壊れてしまいましたが、
修理できることが機械式時計のいいところ。

時計は数本あるので毎日オメガをしていたと言うことではありませんが、昨日午前11時17分、約20年(チョイ曖昧なんですが)ぶりにトラブッたわけです。一度もメンテナンスをしていませんが、持ちましたね。時計メンテナンスでは、お世話になる横浜「クレーバーハンズ」で近々修理することになるでしょう。外形42ミリのケースは細い手首にアンバランスなのですが、目が弱くなると裸眼でも読める時計は重宝するのです。


「APOLLO XI 1969」とケースサイドに刻印されている、20周年記念モデルの各国向けに4000個がシリアルナンバー無しで製造された。これはその中の1個でしょう。
  IWW(International Wrist Watch) No.24特集は[オメガ・スピードマスター]1999年の夏号、日本語版は二玄社発行、オリジナルは確かイタリアの雑誌です。

午前11時17分ゼンマイが切れたSPEEDMASTER PROFESSIONAL。約20年という時の流れで文字盤の夜光も程よい焼け具合。
  裏蓋のシーホースとともにTHE FIRST WATCH WORN THE MOON   FLIGHT-QUALIFIED BY NASA FOR ALL MANNED SPASE MISSIONSと刻印されている。ちなみに同11号30周年記念モデルの刻印はこれとは異なりHELLO HOUSTON・・・で始まるあのアームストロング船長の言葉が刻印されるのです。調べてまた雑学がちょっぴり増えたかな?

人気ブログランキングへ ブログランキング
こちらもどうぞ!
090318_tb
No.047 これがOMEGA SPEEDMASTER PROFESSIONALの箱です。
15日の日本テレビでNASA 50年の歩みが約2時間半に渡って放映されていた。そして翌16日午前8時43分(日本時間)7人の宇宙飛行士を乗せたスペースシャトル「ディスカバリー」がケネディ宇宙センターから打ち上げられました。 宇宙への歴史をチョイ調べてみると1961年4月12日、ソ連のガガーリン少佐が世界初の有人宇宙飛行に成功。冷戦時代のアメリカ、時の大統領ケネディは翌月の1961年5月25日「アポロ計画の目標は10年以内に月に人間を着陸させ、安全に地球に帰還させる。」と声明を発表した。そして8年後の1969年7月20日にその目標は達成されたのでした。あの月に人が行ったんだ!と誰もが感激した瞬間だったと思います。 それから40年の間に人類は何回宇宙に行ったのか、悲劇の事故もありましたが、なかば成功が当たり前のようになり感激も薄らいでいます。日テレの放映の中で言っていましたが、なんと延べ四百数十人の人が宇宙に行ったんだそうです。軍事目的で始まったであろう宇宙開発もようやく平和目的にシフトされ、宇宙ステーションで様々な実験が行われているのでしょうね。11カ国が協力して建設中の国際宇宙ステーションは2010年4月に完成予定とのこと、近年の科学の発達はめざましくSFの世界が少しずつ現実のものとなって行く、夢がまた1歩広がります。 ニュースやTVに触発と言うほど大げさではありませんが、OMEGA SPEEDMASTER PROFESSIONALの「APOLLO
Voyager_t
No.085 ワインダーも奥が深い!
1台は欲しいと以前から思っていたワインダー。サイトを調べて見て色々と分かったのですが、自動巻時計の振り子が、左右の回転に対応するタイプ、左回転あるいは右回転のみ巻き上げるタイプがあるのだそうです。 また、どれを選べばいいのかなぁと、思うほど多くのワインダーメーカーが存在していました。 ある時計店が自社でテストをした結果を乗せていましたが、そこで推奨する銘柄は、arca futura(アルカフトゥーラ)、Underwood(アンダーウッド)Orbita(オービタ)などでした。 安価な製品でモーターが中国製ですとトラブルが出やすいそうですね。 ざっと、1本巻くのに1〜1.5万円は最低予算かなと思いました。ちなみに上位銘柄は3〜7万円弱のプライス。電源が電池のみ、電池とACの2ウェイタイプ、ACのみがありますので用途で選ぶこと。設置場所にもよりますが、なるべく音が静かな方が良さそうですね。大半が回転によって巻き上げるタイプのワインダーですが、時計に優しいと言われるスイングタイプ(Orbita(オービタ)もありました。 以上が予習、さて自分はと、条件を絞り込みます。 家族の分も含めると最低3本は巻けるタイプが欲しいし機能はもちろんだが、視覚的デザインも私にとっては重要なファクターさて、どれにしようかな。 スイングタイプのオービタに注目したのですが、2本用 (SPARTA 2 DELUXE LITHIUM)で8万プラス、4本用(Sparta
090523_t
No.052 SPEEDMASTER PROFESSIONAL修理完了。
マクロは結構得意種目のGX100でしっかり撮りました。周辺の写り込みがありますが、業務用では無いので良しとしましょう。風防が綺麗、アップに耐えるのも今のうち使い出したらどうしても傷は付きます。   断裂していたゼンマイ Photo:GX100   バックルにSPEEDMASTERのレタリング Photo:GX100   故意に少しアウトフォーカスで押すバックル、雰囲気がでます。カチピンが全てではありませんね。ところでGX100はどうやってピンを外すのかな? Photo:Nikon D2x+Micro NIKKOR