No.032 素人考えだけど、高速道路料金問題はこれで解決!?

 
政府と民主党による各種陳情・要望に関する意見交換会。要するに党の小沢幹事長から政府の鳩山総理に対し、いろんな所の意見を吸い上げた(陳情の一元化)から今度の予算はこうしなさいよ、という要望。むしろ提示(厳命)と言った方が当たっているかもしれない。このところ小沢幹事長へはメディアからの風当たりが強いが、政治に必要なのは何よりも決断力ではないか。小沢幹事長には少なくてもそれはある。

鳩山政権が揺れている。そのすべてを網羅したら枚挙にいとまがないのでやめるが、TV、新聞メディアが好むのは、

1. 献金偽装問題⇒鳩山首相が矢面に立っているが、小沢幹事長だって一部の自民党議員だってニュアンスは異なるが他人事ではないはず。
2. 普天間問題⇒確かに民主党としては厳しい立場にあるが、10年以上も実現出来なかった旧政権の責任がゼロとは言い難い。
3. 22年度本予算⇒理想と現実の狭間で政府閣僚たちは苦労している割に、政策には口を出さないと言っていたはずの民主党執行部(事実上小沢幹事長)の鶴の一声で一気に進んでしまうのは腑に落ちないが、これこそが政治の力学というものなのでしょう。
そこで出てきた与党からの予算重要要点は18項目。その中でどうも当初のマニフェストから大きくはずれた感じのものを。

ガソリン暫定税率 ⇒ 現在、石油価格は安定しているので、ガソリンなどの暫定税率は現在の租税水準を維持する。ただし、平成20年度上半期のような原油価格の異常高騰時には、国民生活を守るために暫定税率の課税を停止することができるような法的措置を講ずる。 自動車重量税については、暫定分の国分について、環境のことも考えながら半分程度の減税を行うべきである。

独自の要約=暫定税率は廃止しますけど、そうすると2兆5000億円税収が減るから、申し訳ないけど、別の名目(環境税など)で徴収しようと思います。

子供手当て ⇒子育ての心配をなくし、社会全体で子育てを応援するため、「子ども手当」は、初年度、子供1人当たり、月額1万3000円とし、地方には新たな負担増を求めない。所得制限については、その限度額は予算編成にあたり政府与党で調整し決定する。

独自の要約=政府が決めかねているようなので、連立3党(つまり政府与党)で協議して所得制限を立てようと思っています。だって財源がないんだもん!

さて、そこで懸案の高速道路無料化問題。

高速道路の無料化 ⇒高速道路の無料化については、割引率の順次拡大や統一料金制度の導入など社会実験を実施し、その影響を確認しながら段階的に進める。なお、実施に当たっては、軽自動車に対する負担の軽減を図ることとする。

独自の要約=いつまで、どこからがはっきりしないし、軽自動車の負担軽減も何なのかはっきりしない。社会実験はすでに前原国交相が本州以外(多分、北海道)から始めたい(無料化を)と言っていたから目新しいことではない。

要するにどうとでもとれる内容なのであるが、ここで素人の考えを与党の文言とあまり矛盾しない範囲で結論から先に述べさせていただくと、

1. 期限付きで自公政権の1000円方式を踏襲。
2. ETC装着車の限定措置は廃止。現金利用者も同様の措置。
3. 土日・祭日限定は廃止して常時OKとする。
4. 額の確定、車両規模の大小差はともかく商業車にも上記の措置を適用。
5. 高速道の出口専用口を大幅に拡大整備。
6. 大都市部(首都高速など)への流入、通過、流出は一律課金という考えではなく、ロードプライシングとしての考えを持って、根底から料金体系を変更する。つまり、ただ通過するだけの車両と、どこかで流入する車両が同じ料金であること自体がおかしい。都市部で下りる車両は割高になって当然と考える。

ざっとこうです。理由はいろいろありますが、

1. とにかくまずいのは土日・祭日の高速道の集中利用だ。渋滞がもたらすCO2排出増加は厳密なデータはないが、一定の速度で流れる場合とストップ&ゴーの繰り返しでは大きな差となることは明白。当然燃費など経済にも影響する。
2. 渋滞は環境的なデメリットもさることながら、運転者や同乗者の健康やストレス問題から経済的時間的な負担まで百害あって一利もない大きな社会問題なのだ。利用者の負担軽減には反対しないが、もっと大切なことは安全と環境だ。
3. このことで、無料よりは収入が見込めるが、それでも今までの高速道路債務を返済するには程遠い。連立3党は任期のあと3年半を使って徹底的にいい案をまとめるべし。
4. せっかく作ったETC設備やプログラムも無駄にならない。現状では一般ゲートも併設されているので、ETCを購入した人は、多少高速道流入への手間と時間が助かるのと、途中で下りてもETC搭載車は別料金がカウントされないようにすればメリットは小さくない。

さて勝手に書きましたが、これ実現するとグーだと思います。

すると必ず列車、飛行機やフェリーはどうするのさ、ということが出てきます。

私見を言いますと、いかに高速道路や一般道がスムーズに流れていたとしても、その所要時間は飛行機や列車の比ではない。肉体的な疲労度の負担ではフェリーの比ではない。

で、最も大事なことは自動車の場合その安全を運転者がすべて担っているということ。つまり危険リスクと時間を費やし、さらに自動車本体負担や各種税金を支払っているのだから、そもそも比較するほうがおかしい、と思うのですが・・・・・。


1000円セールが始まったころ、真っ先に悲鳴を上げたのがフェリー業界。確かに高速料金の値下げはフェリーにとって逆風であったことは否定しない。しかしそこから知恵を出していくのがビジネスというものではないか。何から何までどっかのせいにしていても物事は何も解決しない。これからは「フェリーもいいかな」ではなく、「フェリーじゃなければ面白くない!」に持っていかねばならない。


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