No.107 W124 280E 20万キロまでの歩み

思えば、初期不良を抱えていた93年式W124 280E

1044エンジンは、アイドリングが不安定(ハンチング)でいきなり回転が上がる、または下がってエンジンストールしてしまうという初期不良を抱えていたのでした。 私の場合は回転が上がる、という現象が時おり発生していました。そのために、コントロールユニット無償交換を何回かやっています。 数回の交換に至った理由は、回転の落ち方がスムーズでなかったからです。 1000回転付近でもたついてからアイドリング回転になるので、その空走時間がイヤだったのです。 でも多かったのは回転が下がってエンジンストールするクレームだったようです。 その対策でそのような特性にしたのかな?とコレはもう諦めました。 もう一つはDポジションで微振動があったことですが、後日マフラー関連の対策パーツ無償交換となりました。

カタログの主要諸元おさらい。

メルセデス・ベンツ 1993年式 W124 280E

型式:E-124028 ステアリング:左
エンジン型式:1044・DOHC直列6気筒・2,799cc 最大出力:200ps/5,500rpm
最大トルク:28.2kgm/3,750rpm 燃料供給方式:モトロニック
シフトロック付き
4速A/Tフロアシフト
燃料タンク容量:70リットル
車両重量:1,530kg 乗車定員:5名
最小回転半径:5.2m 燃料消費率10モード:6.9km/l
全長:4,740mm 全幅:1,740mm
全高:1,445mm タイヤサイズ:195/65-15
ボディカラー:172  


当時のカタログより

維持管理は、信頼できる主治医を見つけることが大切。

1993年の新車登録からから2000年まで7年間はディーラーでの車検や整備を受ける。ディーラーの諸事情で場所も移転し、そこはジャガーのディーラーになってしまった。世田谷ヤナセを紹介されるが、遠いので事務所近くのNで以降車検整備を受けることに・・・。スタートの93年から並行して自宅近くのスリーポイントにもお世話になっている。2000年以降はほぼ2カ所集中で整備を実施、22万キロ走行の現在に至る。同じ所でメンテナンスをやっていれば、カルテ(整備記録)が残っているので不具合発生時にロスが少ない。

認定中古車も、とうの大昔になくなっているW124。

新車時は同じボディでもエンジン(排気量)によって価格差は随分あったし、カブリオレが1200万円、500Eは1500万円位だったと思います。今、広告を見れば安値はセダンで30万円や60万円、ワゴンで100万円とか500Eでも200万円あたりから出ていますので買うのは簡単!ですね。
でも、乗ろうと思ったならメンテナンスはそれなりに費用がかかることを想定しておかなければなりません。家から近く、良い人(工場)にあたればラッキーですが、それが大変です。勿論ディーラーで直るでしょうけれど、安価に確実に信頼できる工場探しがキモ。
W124のAT/Mオーバーホールに関してサイトをチェックすると名人と言われる人(工場)は、福島県や茨城県。絶対、東京にもあるのでしょうが・・・。

2010年もまもなく終わろうとしている12月。オーナメントは、22万キロの風ですっかり退色し17年という年月を重ねてきた証をここに見ることができます。

W124って何処がいいの?

W124とのお付き合いは89年の300DTから始まり93年に 280Eに乗り換え、通算21年にも及ぶ、2台合わせた走行距離はおよそ30万キロプラス。一体何が良くて・・・。高速での安定感、しなやかなサスペンション、疲れ知らずのシート、小回りの効く車体等々、一言で言えば、安心感(信頼性)に尽きると思います。

程よい乗り換えのタイミングの頃、予算内であまり乗りたい車が見つからなかったことや今の車庫ではW124がほぼ限界のサイズなんです。 ちょっと無理すれば幅はプラス100ミリ位まで可能でしょうが、全長は200ミリほど短い方が良い。という車庫事情の中で乗り続ける結果に・・・。 後に乗りたい車も出てきましたが、車庫に入りません、お金がありません!です。 全長4500ミリ全幅1800ミリ以内の車は、探せばあるでしょうが、その個体の「デザインが好き」が 前提となると選択肢は狭くなりそうです。

コンバージョンEV

何かと電気自動車(EV)が話題になり、コンバージョンEVも雑誌の記事にチラホラ登場しています。愛車をEV化して延命させることが可能になるわけです。 私にとってW124は、とても良くできた愛すべき車であるけれど、 趣味で選択したデザイン(車)ではないのでEV化するほどの思いはないのですが・・・。先はどうなっているやら分かりません。乗り換えの予定があるわけではないのですが、次は趣味で選びたいなと車雑誌を楽しんでいます。
2010.12.1記


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No.158 W124 280E今年の初修理
1月某日ハンチング、エンジンストールと来ましたよ。再始動は問題なく、始動後も速度が一定以上であればストレスなく走行可能なのだが、信号待ちでは今にもエンジンストールが起きそうな状況だし、ちょっと焼けているような臭いも・・・。 昨年イグニッションコイル不良になった時と同じような症状が発生している。 だとすればミスファイヤーによってアイドリングがバラつく為にDレンジで停止中は、今にも止まりそうという辺りまで回転が落ちるので、良いことではないのだが止めないためにニュートラルにしてみたり左足はブレーキ、右はアクセルをほんの少しだけ踏んだりしてだまし乗りで帰路につくが、発進もナーバスになる。とろいけどソロソロと動かないと生ガスをどんどんマフラーに送り込み一層触媒を焦がすことになるのだから・・・。 センターラインよりでエンジンストールしないよう左レーンをゆっくり、なるべく信号に掛からないように運転するしかない。 かつて無いほどの出口渋滞には参ったが、1月のオートサロンに行った時は何の問題も起きてはいない。この季節で75度のサーモにもかかわらず1〜2回はアディショナルファンが作動するほど。ノロノロではなく完全に動かない状態、出口の先で事故があったのが大渋滞のもとだったようです。 犯人はまたもやコイルだった! 翌日、工場で点検。プラグコードも問題なく、やはりイグニッションコイル不良で3番のプラグが一目瞭然ミスファイヤーを示していた。 パーツの在庫があったので作業自体は正味30分ほどで終了したのだが、前回と同じ場所が再びトラブッているのが気になる。およそ1年でコイルの寿命が来てしまったのだ。 30〜40km/hと速度が出ていれば何事もないように走っているが、アイドリング状態では6発の内1発死んだだけで、こんな状態になるのか、と。 1年で仕事を放棄した悪い子でした。 トラブルの原因のが今回のように予測通りにビンゴだとまだ良い方なのだが、原因特定までに時間が掛かるような事態も起こり得るし・・・。なんて思いが頭の中をよぎるが、今日の工場はW124が3台入庫しており、内2台はきれいに乗り続けている33ナンバーだ。 よし、私も、と元気をもらえる。今年の6月で満20年を迎えるW124 280Eです。
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